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住吉の家

 建設地は古くは町営住宅が建ち並んだ住宅団地です。その町営住宅が払い下げられ、建て替えられ、街並みが変わってきました。

そのなかで法整備も進められ、20年ほど前には用途地区が定められました。それにより、専門的な用語ですが『北側斜線制限』という建物の高さに制限が定められた地区となったため、一般的な木造2階建ての高さでは、北側に建物を寄せられません。そこで、ガレージを北側に配し建物高さを極力抑えることにより建物を北側に寄せ、カタチが決まっていきました。

2台分のガレージというお客さまの要望とも見事に合致しました。結果、建物のプロポーションも美しくなったと思います。

しかしながら南側も建物が迫っており、空いてるのは道路がある西側のみ。そこで、南側にはハイサイドライトを多用し室内に光を落とすこととし、

西側には開口部に西日対策を施しつつ外とのつながりを求めることにしました。

 敷地を読み、街並みのルールに逆らわず、素直に。それが今回の設計コンセプトだったのかもしれません。

・敷地面積:153.03㎡(46.30坪)

・延床面積:129.71㎡(39.25坪)※ガレージ含む

・施工面積:149.55㎡(45.25坪)※ポーチ,吹抜含む

・構造:木造在来軸組工法(新築)

・主要用途:専用住宅

・家族:夫婦+子3人

住吉の家